インターネット時代(=時間と国境のない世界)

はじめに

 先日私の関与先のN社とP社(=玄関ドア等の製作会社)のI社長より上記のテーマでの社内誌の原稿の依頼を受けました。正直言いまして、私はコンピューターの専門家でもなく、趣味にする気持ちもありませんし、有名な会社(例えばS社)から原稿の依頼もありますが物理的に時間がなく、収入は増えればよいに決まっているが書く積もりはありません。

現在のインターネットは丁度テレビ・電話が初めて地上に現れて吃驚した頃とよく似ていると思います。

 単体のコンピューター(=スタンド アロンといいます)で仕事をしている限りは、コンピューターは人間の使う道具でしかありませんが、電話・無線を通じて各コンピューターがインターネットのプロトコル(=通信の規約)で結ばれると状況はがらりと変わります。

 世界的な規模で情報の共有がなされます。情報の共有とは特定のコンピュ−タ−にある情報の資料にアクセス権(=見てもよいとの許可)を与えると、誰でもが見ることが出来るということです。アクセス権はすべての人に与えることもできるし特定の人に与えることも出来るし、叉自分一人にするかはサーバー(=資料を提供する側のコンピューター)の設定によります。

 アクセスして見る側の人のコンピューターをクライエントと言います。お医者さんの立場でいいますとドイツ語の患者さんと言う意味です。会社の立場で言いますとお客さんと言う意味です。

私が副題にインターネット=時間と国境のない世界と定義した意味は地球規模で情報の共有がなされているからです。

情報が共有されるとどういうことが我々の日常生活に起こるのかと言うことが本題の課題だと思います。

 書くことは1杯あるが、すべてを限られた原稿用紙に書くことは出来ない事をお詫びします。(別にもったいぶる訳ではないのですが、私はコンピュターの学習を独学で夜間約3年半失敗の連続で試行錯誤を約8000時間したから限られた行数で説明しきれないと言う意味です。)

1) プロローグ

先日IBMの伊豆の天城での研修会(無料)で講師の潟~スミの猪熊氏はこれからはソフト(=SOFT)の時代と話されていた。

「S」=Speed(速さ)・「O」=Open(開放性)・「F」=Flexibility(柔軟さ)・「T」=Transparency(透明性)

 S・O・Pは皆さんなんとなく解ると思いますが、Tは解りにくいと思います。Tは辞書を引っ張ると最初の意味は「ろ過」と訳します。「ろ過」とは新聞・雑誌の記事を見て、深く用語の意味を探求することなく、知ったかぶりで他人に言ってはいけないと言う意味です。自分の失敗体験を語るはよいですが。

話の観点が変わりますが 昔私が大学の学生時代に所属していたクラブは広告研究会のマーケティングパートでした。「AIDM」と言う用語がありました。 「A」=Attention→「I」=Interest→「D」=Desire→「M」=Money。関西弁で訳すと「A」=“あれ”「I」=“おもろいな”「D」=“欲しな”「M」=Moneyと言う意味です。

お客さん(=消費者)が商品を購入する時の心理を時系列的に広告(狭義ではマーケティング(市場調査))の立場で表現した用語です。

 インターネットの時代では「AIDM+安い」が必要であると思います。何故なら情報が共有されているのであるのであるから、同じ品質であればお客さんの立場からすると、安いがいいに決まっている。

 古典派経済学においては、l個別企業にとっては、場所・人・資本(=金)を生産の三要素と言います。ガルブレイスはそれに技術の価値性を加えて生産の4要素と定義しました。

 ガルブレイスの言う技術とは絶えまい工夫を意味しております。絶え間ない工夫とは固定概念に捕らわれずに、時代に応じた文化を吸収して、また活用して、お客様のニーズに対応する必要があると言う意味です。

また話の観点を変えます。コンピュ−ター=赤ちゃん この表現は全く私の私見であります。ある雑誌でみた話ですが、今まで購入して一番腹の立つ商品は何ですか?の質問の回答の一番はコンピューターだそうです。

 コンピュ−ター=赤ちゃんと言う意味は、突然年齢を問わず,いきなり自分に赤ちゃんが出来たら皆さんどうされます?。表現を変えて、犬なり猫を購入し犬なり猫が人間の言葉を突然話されたらどうします?。しかも聖徳太子みたいに10人の話を同時に聞いて適切な判断をするとなったら皆さんどうします?。

それが仮想現実ではなく現実でありインターネット時代なのです。

 アメリカ生まれのこの赤ちゃん日本語を話さないから当初私もイライラしました。イライラの期間は2年かかりました。しかし赤ちゃんと解って私は気が楽になりコンピューターの学習を終えることが出来ました。只今年齢は4歳強。

(2)我々の日常生活にどういう影響を与えるのか

@企業においてはIBMの提唱したe-ビジネスが参考になると思います。「e-ビジネスは、従来の枠組みを打破し、新規事業の開拓や、企業の事業方針の変更等により、将来にわたって発展できるインフラを構築することです。小さく始めて大きく伸ばす方針で、変化に柔軟に対応しながら効率的に拡張するのが賢い e-ビジネス実現方法といえます。

 ■ e-ビジネスを実現する 3つの形態

 ◆新規独立型。初めてe-ビジネスに取り組む方向けです。インターネットでまったく新しいビジネス形態を構築した「本やタウン、コンビニエンス・ストアで銀行のオンライン取引サービスを提供したイーネットの「コンビニATM」などがその例です。

 ◆複合型。既に構築済みの既存情報システムやネットワークの有効活用をお考えの方向けです。IBMの購買部門は、1999年に既存  システムと融合したe-ビジネス実現により約 240億円のコスト削減に成功したそうです。

 ◆変革型。インターネットで現在のビジネス・プロセスそのものを進化・変革させようとお考えの方向けです。

「アスクル(事務用品)は、日本の会社の慣習をヒントにし,インターネットでの新しい“ワン・ストップ・オフィス・ショッピング”を創出しました。  

■ e-ビジネス−CRMの本格展開へ

  CRM:カスタマー・リレーションシップ・マネジメント日本でも近年特にEC(電子商取引)市場が著しく伸び、 2003 年には71 兆円市場が見込まれています。

 昨今個人を対象とした モバイル・バンキングやオンライン・トレードなどを導入する企業が増えています。e-ビジネスの動向で注目すべき点は、インターネットを通じた経営戦略の立案が模索されていることです。 

 「ディノスでは、1,200万件のお客様データを一元管理・分析し、お客様のニーズにあった商品の紹介や、消費のスピードに合わせた食品販売を実現しました。

 また、英国の大手スーパー「Safeway」では パーベイシブ・コンピューティング技術を使った「Easi-Order」システムで、顧客にあったショッピング・リストや案内を送っています。                   

■企業の競争力をつけるために

   このように、インターネットは企業存続のための収益と優位性を獲得する戦略実現手段として見直されています。それによりどれだけ生涯のお客様を増やせるかが重要なポイントです。   

“e-ビジネス”・・・それはいつでもどこでもどこからでも始められ、どの方向にも伸ばせていけるものです。以上IBMの研修会にて

A家庭においてはコンピューターそれ自体がデジタル家電になると思います。現在の電話はコンピューターによるテレビ電話と携帯電話になると思います。

 コンピューターの電話は海外にかけても、市内通話と同じ三分10円になる。インターネットへの接続料金が定額(アメリカでは18ドル)となると電話を繋ぎぱなしでも2000円という時代です。

 韓国でのマンションの販売の広告を見ますと、すべて接続料が定額のインターネットマンションになっています。アメリカのネバダ州では猥褻(わいせつ)を取り締まる法律がなく、むしろ認めているようです。

 ショッピングは勿論、予備校の教育放送もあります。Hobby(趣味)はマージャンでも将棋でもインターネット電話で出来ます。ただいま私も発見の連続中です。

B公的機関においては税金の申告は2002年からインターネット申告・また法務局の登記簿謄本はインターネットで入手できる。官報もインターネットで無料で見る事ができる。アメリカでは選挙もインターネットでしている。

結びに代えて

私は自称アナログ人間のチャンピオンと思っています。亡くなった母はよく生前に私を「あほ位=the champion of foolish」と言いました。29歳の夜母から「いつ結婚するのか」と聞かれ、「ほんなら 今から見つけたろか」と私が言いますと、「嫁さん八百屋に売ってるのと違うで」。名前も住所も知らないところからはじめ2日後にあって決めました。現在子供4人+犬三匹+魚?です。

我国の民法には債権編に「事務管理」の項があります。一般の事務の書類の管理を意味しているわけではありません。「善意のおせっかい者のルールです」。相互扶助とおせっかいの違いを、規定しています。

最後に会社の発展と皆さんのご健康を祈るとともに、ドイツ語の「Mit Arbeiten(協働=おんぶに抱っこではない協力)はします。 2000/7/5      文責 南淵弘昭